個人事業1年目、Excelで帳簿をつけてきたけれど、思いのほか利益が出てしまった…
「今から会計ソフトに移行して青色申告65万円控除は間に合うの?」
「年末までに準備できなかったから、もう諦めるしかない?」
「Excel帳簿のデータは使える?」
そんな不安を抱えているあなたへ、結論から言えば、今からでも十分間に合います。
この記事で具体的な移行方法をマスターしましょう。
「思いのほか利益が出た…」青色申告65万円控除に今から間に合う?
3段階の青色申告特別控除(令和7年分)
記帳の精度や申告方法によって、控除額が3段階に分かれています。
10万円控除|手軽さを優先する
- 対象: 簡易帳簿(単式簿記)で記帳を行う方
- 特徴: 複式簿記のような複雑な知識を必要とせず、家計簿に近い感覚で管理できます。「まずは青色申告のメリットを享受したい」という導入期の方に適しています。
55万円控除|事業管理の標準
- 対象: 複式簿記に基づき、貸借対照表と損益計算書を適切に作成・提出する方
- 特徴: 正確な記帳を行うことで、税制面での優遇が大幅に手厚くなります。経営状況を数値で客観的に把握したい、プロフェッショナルな管理を目指す方の基準点です。
65万円控除|最高峰の優遇措置
- 対象: 55万円控除の条件を満たし、かつ「e-Tax(電子申告)」を利用する方
- 特徴: 現代のビジネスにおいて不可欠なデジタル化への対応が、そのまま最大控除という形で見返りとなります。55万円控除との差は、純粋に「電子申告するか否か」にあります。
「今から間に合うの?」→答えは「YES」
- 確定申告期限は翌年3月15日まで
- 重要なのは「12月31日時点で複式簿記の帳簿が整っているか」
- 実は入力自体は年明けからでも可能(ただし遡及入力)
- 今(執筆日1/18)から始めれば1ヶ月程度で十分対応可能
- むしろ今始めることで、以降の記帳や確定申告が楽になるでしょう
なぜExcel帳簿では65万円控除を受けられないのか
青色申告65万円控除の3つの要件
- 複式簿記による記帳
- 貸借対照表・損益計算書の作成
- e-Taxでの電子申告 または 電子帳簿保存(ほとんどの方は電子申告を選択)
Excelでは「複式簿記」の要件を満たせない理由
- 複式簿記とは、すべての取引を「借方」と「貸方」に分けて記録
- Excelで管理している多くの人は「単式簿記」(お小遣い帳形式)
- 複式簿記をExcelで手作りするのは専門知識が必要
- 仕訳のミス・試算表の作成が困難
- 複数の帳簿を作る必要があるため、転記ミスは致命的
- 会計ソフトなら自動で複式簿記に変換し、自動で他の帳票にも入力内容が反映される
会計ソフトが必須である理由
- 簿記の知識がなくても複式簿記で記帳できる
- 貸借対照表・損益計算書を自動作成
- e-Tax連携で電子申告もスムーズ
- 仕訳の正確性が担保される
- 税務調査にも対応できる帳簿が作れる
今から始める場合、どの会計ソフトを選ぶべき?
| 個人事業 | マイクロ法人 | |
|---|---|---|
| 弥生会計(デスクトップ版) | 弥生会計26スタンダード | 弥生会計26スタンダード |
| 弥生会計(クラウド版) | やよいの青色申告オンライン
| 弥生会計Next |
| マネーフォワードクラウド | マネーフォワードクラウド確定申告
| マネーフォワードクラウド会計
|

- 「会計ソフトを選ぶ際のポイントは?」
- 「弥生とマネーフォワード、どっちがいい?」
ここではポイントを簡潔にお伝えします。
初めての会計ソフトなら「弥生会計オンライン」
- 画面がシンプルで迷わない
- 「かんたん取引入力」で簿記不要
- サポートが手厚い(電話・チャット・メール)
- 初年度無料キャンペーンあり
- 「確実に65万円控除を受けたい」人向け
効率化・自動化重視なら「マネーフォワードクラウド会計」
- 銀行・クレカ連携の精度が高い
- 仕訳ルールの学習機能が優秀
- 複数口座管理に強い
- スマホアプリが使いやすい
- 「入力の手間を最小化したい」人向け
詳しい比較はこちら
より詳しい料金比較・機能比較・実際の使用感は、こちらの記事で徹底解説しています。

どちらも無料体験期間がありますので、実際に使ってみて決めるのが確実だと思います。
1月からでも間に合う会計ソフト導入5ステップ
「具体的に何から始めればいい?」迷わず進められる導入手順を解説します。
ステップ1:無料体験に登録する
- 弥生会計オンライン(体験版):30日間
- マネーフォワード:1ヶ月無料トライアル
- まずは触ってみることが大事
- とはいえ、記帳に使える時間は1ヶ月、そして確定申告書類作成の時間も必要です
ステップ2:初期設定を行う
- 事業所情報の入力
- 開始残高の設定(前年1月1日時点の預金残高など)
- 勘定科目の確認
- 設定ウィザードに従えば多分迷わないと思います
ステップ3:1年分の取引を入力(インポート)する
次の「自作のExcel帳簿データを会計ソフトに移行する具体的手順」を参照して、自作のExcel帳簿を会計ソフトにインポートします。
ステップ4:(必要に応じ)銀行・クレカ連携を設定
もしインポートがうまくできずに、やむなく手入力する場合は、銀行・クレカ連携を設定して手入力の手間を減らすのも一案です。
- 事業用口座・クレジットカードを連携
- 過去データも自動取得される(3ヶ月〜1年分)
- これで今後の入力が劇的にラクになる(二重記帳にご注意を!)
- セキュリティ面も安心(参照のみ)
ステップ5:確定申告書を作成する
- 会計ソフトから確定申告書作成機能へ
- 青色申告決算書が自動作成される
- e-Tax連携で電子申告
- これで65万円控除ができます
- 2月中旬までに完了を目指す
自作のExcel帳簿データを会計ソフトに移行する具体的手順

せっかくExcelで1年分つけてきたデータ、会計ソフトに移せないのですか?

結論から言いますと、会計ソフトのCSV形式に合わせてコピペすれば簡単に移行できます。
弥生会計(デスクトップ版)、弥生会計(クラウド版)、マネーフォワードクラウド、いずれのソフトでもCSV移行はできます。
ここではクラウド版の弥生とマネーフォワードでのCSV移行手順をお伝えします。
CSV移行の基本的な流れ
- 会計ソフトでダミーデータを1〜2件入力
- 仕訳日記帳(弥生)または仕訳帳(マネーフォワード)をCSV出力
- 出力されたCSVの形式を確認
- 自作Excelデータをその形式に合わせてコピペ
- 整形したCSVを会計ソフトにインポート
弥生会計オンラインでのCSV移行手順
ステップ1:サンプル仕訳を入力する
- 管理画面から「かんたん取引入力」で2〜3件入力
- 例:「売上」「経費」「現金」などの基本的な取引
ステップ2:仕訳日記帳をCSV出力する
- 「レポート・帳簿」→「仕訳日記帳」を選択
- CSVダウンロードボタンをクリック
- 弥生の標準形式のCSVファイルが取得できる
ステップ3:CSVの形式を確認する
- Excelで開いて列構成を確認
- 一般的な列構成
- 日付
- 借方勘定科目
- 借方補助科目
- 借方金額
- 貸方勘定科目
- 貸方補助科目
- 貸方金額
- 摘要
- (その他の項目)
ステップ4:自作Excelデータをコピペで整形
- 出力されたCSVファイルに自分のデータを貼り付け
- 勘定科目名は弥生に登録されているものと完全一致させる
- 日付形式も弥生の形式に合わせる(YYYY/MM/DD形式など)
ステップ5:整形したCSVをインポート
- 「スマート取引取込」から整形したCSVをアップロード
- エラーがあれば修正して再インポート
マネーフォワードクラウド会計でのCSV移行手順
ステップ1:サンプル仕訳を入力する
- 「会計帳簿」→「仕訳帳」から2〜3件入力
- 基本的な取引パターンを入力しておく
ステップ2:仕訳帳をCSV出力する
- 「仕訳帳」画面右上の「エクスポート」をクリック
- CSV形式で出力
- マネーフォワードの標準形式のCSVが取得できる
ステップ3:CSVの形式を確認する
- 一般的な列構成
- 取引日
- 借方勘定科目
- 借方補助科目
- 借方部門
- 借方税区分
- 借方金額
- 貸方勘定科目
- 貸方補助科目
- 貸方部門
- 貸方税区分
- 貸方金額
- 摘要
ステップ4:自作Excelデータをコピペで整形
- 出力CSVのフォーマットに合わせてデータを整形
- マネーフォワードは項目が多いが、必須項目だけ埋めればOK
- 税区分は「課税売上10%」「課税仕入10%」など正確に
ステップ5:整形したCSVをインポート
- 「会計帳簿」→「仕訳帳」→「インポート」
- CSVファイルをアップロード
- マッピング確認画面で列の対応を確認
- インポート実行
CSV移行のポイントと注意点
- まず少量データ(10件程度)でテストインポート
- 勘定科目名は事前に会計ソフト上で確認・登録
- 日付形式・金額形式を統一する
- 特殊文字や改行コードを除去しておく
よくあるエラーと対処法
- 「勘定科目が見つかりません」→科目名の完全一致を確認
- 「日付形式が不正です」→YYYY/MM/DD形式に統一
- 「借方貸方が一致しません」→金額の転記ミスを確認
- 「税区分が不正です」→各ソフトの税区分コードを確認
どうしても移行が難しい場合
- 単式簿記(お小遣い帳形式)で記録していた場合は仕訳が必要
- 複式簿記の知識がある程度必要になるケースも
- その場合は手入力で対応するか、税理士に相談
結論:CSV移行は「やってみれば意外と簡単」
- 会計ソフトのCSV形式に合わせるのは思ったより簡単
- 2〜3時間の作業で1年分のデータが移行できる
- 一度移行すれば、今後は銀行連携で自動化
- 初年度の手間は来年以降への投資
- 65万円控除によるの節税効果を考えれば十分価値がある
まとめ:65万円控除を受けるために今すぐ行動を
今からでも十分間に合います。重要なポイントをおさらいしましょう。
- Excel帳簿では65万円控除の要件(複式簿記)を満たせない
- 会計ソフトなら簿記の知識がなくても複式簿記で記帳できる
- 初めてなら弥生、効率化ならマネーフォワード
むしろ今から始めることで、来年以降は銀行連携による自動仕訳でほとんど入力不要になります。今年の苦労は来年以降への投資です。
まずは無料体験から始めてみましょう。
| 個人事業 | マイクロ法人 | |
|---|---|---|
| 弥生会計(デスクトップ版) | 弥生会計26スタンダード | 弥生会計26スタンダード |
| 弥生会計(クラウド版) | やよいの青色申告オンライン
| 弥生会計Next |
| マネーフォワードクラウド | マネーフォワードクラウド確定申告
| マネーフォワードクラウド会計
|




