個人事業主とマイクロ法人の両方を持つ二刀流ユーザーにとって、会計ソフト選びは非常に重要です。
特に「弥生会計 オンライン」と「マネーフォワード クラウド会計」は人気の高い2大クラウド会計ソフトであり、それぞれに特徴と強みがあります。
本記事では、両ソフトを「個人事業主」と「法人」両面から徹底比較し、あなたに合った選び方を解説します。
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✅ 比較①:価格プランの違い
比較項目 | 弥生会計(クラウド型) | マネーフォワードクラウド会計 |
---|---|---|
初年度費用 | 無料キャンペーンあり | 無料お試しプランあり(1ヶ月) |
個人事業主プラン | やよいの青色申告オンライン セルフプラン 年額10,300円〜(税別) | パーソナルミニ年額10,800円〜(税別) |
法人向けプラン | 弥生会計Next エントリープラン 年額34,800円〜(税別) | スモールビジネスプラン 年額35,760円〜(税別) |
無料期間 | 1年間無料 | 1ヶ月間無料 |
弥生会計は「初年度無料」などキャンペーンが豊富で、価格を抑えたい方に最適です。
マネーフォワードは法人向け機能が豊富な分、若干割高ですがコストパフォーマンスも高いです。
✅ 比較②:操作性とユーザーインターフェース
- 弥生会計は、紙の帳簿に近いデザインで、会計知識のある人には馴染みやすい一方、やや堅めの印象。
- マネーフォワードは、スマホやタブレットでも使いやすい、シンプルで直感的な画面設計になっており、初心者にも扱いやすいのが特徴です。
初心者・スマホ派はマネーフォワード向き、会計経験者は弥生向きという印象です。
✅ 比較③:自動仕訳・金融機関連携の精度
- マネーフォワードの強みは、自動連携数の多さ(銀行・クレカ・電子マネーなど5,000以上)と、AIによる学習機能の高さ。取引のパターンを覚えて、使えば使うほど自動仕訳の精度が向上します。
- 弥生会計も主要な金融機関と連携でき、基本的な自動仕訳機能は完備されています。ただし、自動仕訳の精度はあらかじめ設定されたルールに基づくもので、AIがユーザーの操作を学習して分類精度を高めていくような機能は限定的です。
💡 AI仕訳機能の違い(具体的な比較表)
クラウド会計ソフトの利便性を大きく左右するのが「自動仕訳機能」の精度です。特に弥生会計とマネーフォワードでは、AIによる仕訳精度の違いが使い勝手に直結します。
以下の表は、両者のAI仕訳機能を中心に比較したものです。
比較項目 | 弥生会計(クラウド型) | マネーフォワード |
---|---|---|
自動仕訳の基本機能 | ◯(金融連携により自動生成) | ◯(金融連携により自動生成) |
AI学習機能 | △(ルールベース。学習要素は少ない) | ◎(使うほど精度が向上) |
柔軟な仕訳対応 | △(基本的な分類に対応) | ◎(業種やユーザーごとの分類に対応) |
ユーザー負担 | やや多め(仕訳修正やルール登録が必要) | 少なめ(自動化が進んでいる) |
マネーフォワードはAIの学習機能が強力で、使えば使うほど自動仕訳の精度が向上していきます。手動での修正が少なくなるため、日々の経理負担を軽減できます。
一方、弥生会計はルールベース中心の設計で、自動化というよりは「補助的な自動仕訳」という立ち位置です。特に複雑な取引が多い場合は、仕訳ルールの登録・調整が必要になるケースもあります。
仕訳作業の効率化やミス削減を重視する方には、マネーフォワードの方が一歩リードと言えるでしょう。
✅ 比較④:インボイス制度・電子帳簿保存法への対応
- 両ソフトとも、インボイス制度対応の請求書発行機能や電子帳簿保存機能を搭載しています。
- マネーフォワードは会計以外の機能(請求書、経費精算など)との一体型運用が可能で、法人の経理業務を効率化しやすい点が評価されています。
✅ 比較⑤:個人事業主と法人の“二刀流”運用に向いているのは?
比較項目 | 弥生会計(クラウド型) | マネーフォワード |
---|---|---|
個人用・法人用の使い分け | アカウント分離が必要 | アカウント内で事業所を切替可能 |
法人向け機能の充実度 | ◯(基本機能は対応) | ◎(部門管理・承認フローあり) |
税理士との連携 | ◯ | ◎(共有機能が柔軟) |
マネーフォワードは事業所切り替え機能により、個人と法人を1つのアカウントで管理しやすいです。一方、弥生会計は価格の安さやシンプルな設計が魅力です。
✅ 結論:こんな人におすすめ!
あなたの状況 | おすすめソフト |
---|---|
初心者で経理が不安 | 弥生会計 |
自動化&効率化を重視 | マネーフォワード |
個人・法人を同時に運営 | マネーフォワード(事業所切替が便利) |
とにかくコストを抑えたい | 弥生会計(初年度無料) |
📝 まとめ
弥生会計とマネーフォワードは、それぞれ異なる強みを持つ会計ソフトです。
「価格・操作性・自動化・二刀流対応」の観点から、自分の事業スタイルに合ったソフトを選ぶことが、経理効率化とストレス軽減のカギとなります。
まずは無料体験を試し、自分の手にしっくりくる会計ソフトを見つけることをおすすめします。