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マイクロ法人設立〜最初の1年のチェックリスト|ひとり法人を2回つくってわかったこと

マイクロ法人設立〜最初の1年のチェックリスト|ひとり法人を2回つくってわかったこと 稼ぐ

ひとり法人(マイクロ法人)の設立は、登記をして終わりではありません。設立前の準備から、設立直後の届出、1期目の決算まで、やることが続きます。このシリーズで説明してきた内容を、時系列のチェックリストにまとめました。最後に、株式会社と合同会社の2社を設立した私の経験から、失敗したことと、やってよかったことも紹介します。

設立前に決めること

会社の骨組みを決める段階です。ここで決めたことは定款に書き、変えるには手間と費用がかかります。

合同会社にするか、株式会社にするか

ひとり法人は合同会社と株式会社どちらがいい?費用・信用・手間の違いを比較

設立費用の予算を立てる

マイクロ法人の設立費用はいくら?登録免許税・定款認証・電子定款の内訳

本店所在地を自宅にするか、バーチャルオフィスにするか

会社の本店所在地は自宅でいい?バーチャルオフィスと比べた判断基準

バーチャルオフィスを使うなら、こちらも参考にしてください。

全国展開のバーチャルオフィス4選!利用料・サービスの比較

商号(会社名)を決める

会社名(商号)の決め方|使える文字と避けたいトラブル

事業目的を決め、個人事業との分担を整理する

事業目的の書き方|個人事業と事業を分けるときの考え方

資本金の額を決める

資本金はいくらにする?1円設立のメリット・デメリット

決算月を決める

決算月の決め方|二刀流なら確定申告との重なりも考える

設立の手続き

会社の印鑑を作る

【実録】合同会社の印鑑をはんこプレミアムで作った全記録

定款を作る

定款は自分で作れる?電子定款と設立サービスの使い方

定款づくりから登記の書類まで手軽に済ませたい人は、無料の会社設立サービスを使う方法もあります。

【完全比較】弥生会計・マネーフォワード・freeeの無料会社設立サービスと印鑑準備のポイント

株式会社なら、定款の認証を受ける

株式会社は、公証役場で公証人の認証を受けます。合同会社は認証がいらないので、この手順はありません。

資本金を払い込む

定款を作った日以降に、資本金を自分の個人口座に振り込みます。通帳のコピーなどを、払い込みを証明する書類として使います。

法務局に設立登記を申請する

法務局での設立登記の流れ|申請から登記完了まで

設立直後(登記完了から2か月以内)

登記事項証明書と会社の印鑑証明書を取る

税務署への届出や法人口座の開設で使います。会社の印鑑証明書を取るには、法務局で印鑑カードの交付を受けます。

税務署・都道府県・市区町村に届出を出す

税務署には、法人設立届出書(設立から2か月以内)、青色申告の承認申請書、給与支払事務所等の開設届出書、源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書を出します。青色申告の承認申請書は期限が短いので、設立届と一緒に出しておくと安心です。

会社設立後の届出一覧|税務署・都道府県・市区町村

年金事務所に届出を出し、国民健康保険を脱退する

新規適用届と資格取得届は、事実が発生した日から5日以内に出します。国民健康保険は自動では脱退にならないので、市区町村で手続きをします。

ひとり法人の社会保険|新規適用届と最初に決めること

法人口座を開く

法人口座の開設準備|審査で聞かれること・用意する書類

最初の3か月

役員報酬の額を決める

設立から3か月以内に決め、書面に残します。

役員報酬の決め方|変更できる時期と最初の設定

口座・カード・帳簿を分けて、記帳を始める

会計ソフトは個人と法人で分ける?二刀流の帳簿の分け方

会計ソフト選びは、こちらで比べています。

個人事業・ひとり法人の二刀流向け会計アプリ比較(弥生・マネフォ・フリー)

1期目の決算まで

毎年くり返す手続きも、1期目から始まります。

時期やること
毎月記帳、社会保険料の納付
7月社会保険の算定基礎届、源泉所得税の納付(納期の特例:1〜6月分)
1月源泉所得税の納付(納期の特例:7〜12月分)、年末調整の精算、法定調書合計表の提出
決算後2か月以内法人税・消費税・法人住民税・法人事業税の申告と納付

二刀流なら、ここに個人事業の確定申告が加わります。毎月・毎年の事務の全体像は「二刀流(個人事業×マイクロ法人)自力で事務手続き完全ガイド【月次・年次スケジュール付き】」にまとめています。

2社を設立した私の経験から

私は10数年前に株式会社を、今年合同会社を、どちらも自分で設立しました。2回の経験で、失敗したことと、やってよかったことを紹介します。

失敗したこと

健康保険を任意継続にしてしまった
1社目の株式会社をたたんだあと、いったん任意継続被保険者になり、同じ月に2社目の健康保険に加入しました。その結果、同じ月の保険料が二重にかかり、返還もされませんでした。任意継続に入らず、2社目の健康保険にそのまま加入すればよかったと思っています。

肩書のために株式会社を選んだ
1社目は「代表取締役」の肩書にひかれて株式会社にしました。ところが、ひとりで運営してみると、株式会社でも合同会社でも、まわりの反応はほとんど変わりませんでした。2社目は設立費用の安い合同会社にしています。

やってよかったこと

電子定款を自分で作った
株式会社のときは紙の定款で、公証人のOKが出るまで何度も修正を求められました。合同会社では、マイナンバーカードとICカードリーダーを使い、法務省の申請用総合ソフトで電子定款を作りました。合同会社は認証がいらないので、定款ができたらそのまま登記を申請できます。

登記をオンラインで申請した
株式会社のときは窓口で申請し、登記の完了まで1週間ほどかかりました。合同会社はオンラインで申請し、その日のうちに完了しています。

本店をバーチャルオフィスにした
2社とも、自宅の住所を出さないためにバーチャルオフィスを本店にしました。法人口座の審査にも影響はありませんでした。困ったのは、年末年始に転送が止まり、年賀状の返事が遅れたことくらいです。

次に設立するなら

もう一度設立するなら、登記ねっとで電子定款を作るところまで進め、設立登記の申請と、税務署・都道府県・市区町村・年金事務所への届出を、法人設立ワンストップサービスでまとめて出します。私は登記を別に申請したため、登記が終わるまでワンストップサービスを使えず、二度手間になりました。

まとめ

  • 設立前に、会社の形・本店所在地・商号・事業目的・資本金・決算月を決める
  • 定款は電子で作ると、収入印紙の4万円がかからない
  • 設立直後は、税務署・自治体・年金事務所への届出と法人口座の開設を2か月以内に済ませる
  • 役員報酬は設立から3か月以内に決め、口座と帳簿は最初から分ける
  • 健康保険の切り替えは、任意継続をはさまないよう時期に注意する

ひとり法人の設立は、一つひとつの手続きを順番に進めれば、自分でもできます。このチェックリストを手元に置いて、ひとつずつ印をつけながら進めてください。

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